世のなかの常識になじめない人におすすめ『みんな、どうして結婚してゆくのだろう』

この本は一度買って、本棚を整理するときに処分して、そしてまた文庫本で買いました。

姫野カオルコさんは小説で直木賞を取った方なのですが、エッセイ集もとてもいいです。この本はタイトルどおりのこと以外にも、いろいろ考えさせられます。文庫版の解説もふくめてです。

1番最初の≪引き出物にいいものなし≫は、思わず吹き出してしまいました。確かにそういうことはよくききますが、私が出席した結婚式の引き出物は、いずれも嬉しいものばかり・・いやそうでもなかったかもしれませんが・・。ここに書かれているものほど迷惑なものではなかったので(少なくとも持ち運びに苦労しなかった)、招待してくれた友達のセンスに感謝したくなりました。

こうして笑える内容ばかりではなく、社会の常識とされているところに鋭くメスを入れるような記述がたくさんあり、読んでいて(とくに女性は)少し心が軽くなるという人も多いと思います。分かってくれる人がいる!という感じです。

≪夫婦別姓って、たいへんなこと?≫というテーマは、私もよく思っていることなので、何度もうなずきながら読みました。とはいっても私が知らないだけで、別姓にすると大変なことが起こるかもしれないと思うと、こんなに長い間続いている制度に反対するという気にはなれません。仕事では旧姓のままという人もいるので、そういうことができるならそれでいいかと思います。

男と女、ジェンダー、世のなかの常識になじめない人におすすめな1冊です。